日曜日, 10月 29, 2006

EVANESCENCE "The Open door"

レビューしようと思ってて、ずっとほったらかしていた、エヴァネッセンスの2ndの紹介をば。



このバンド、実はデビューアルバム「Fallen」が日本を含めて世界中でおもくそ売れたので、知ってる人も意外と多いのではないでしょうか。
デアデビルっていうアメコミ原作の映画に曲が使われてブレイクしたっていう(この時点であまり知らない? 笑)。
音づくりは良くあるリンキンパーク風の現代的ハードロックながら、ヴォーカルが女性であるという点が特徴ですね。
それでもって、このボーカル、エイミー嬢の歌がまた上手いこと。
タワレコかどこかがこのバンドを表現して「宇多田ヒカルmeetsリンキンパーク」なんていう恥ずかしい売り文句をつけていましたが、そう言いたくもなるくらい上手い(ちなみにパワーで言ったらエイミー嬢の方が数段上)。
いやーホント、声がいいんですよ。
のびやかに歌うこともできれば、ドスの効いた低音で妖しげに歌うこともできるという、表現力の高さもポイントです。
「Fallen」の一曲目(「GOING UNDER」)を試聴して一発でやられてしまいました。
1stはホントよく聴いたなぁ。

このデビューアルバムが03年に出たのですが、それから彼らはライブをやりまくる訳です。
間に一枚ライブアルバムがでましたが、それくらいしか音沙汰がなく、どうしてしまったのだろうと思いました。
よくある一発屋だったのかなぁなんて思っていると、なんとギターが脱退していたという事実が。
そりゃあアルバムも出んわ(苦笑
(そう言えば、同じくライブやりまくりと想像されるリンキンパークはどうしたんでしょう?もう随分出てませんね)

で、先月、待望の2ndアルバムがリリースされた訳です。
結論からいうと、今回も結構いい!!
心配されていた後任のギターも決まり、ツアーをこなしたのでコンビネーションは問題ないようです。
曲はエイミー嬢がほとんど一人で書いたせいかピアノが効いた感じが多いですが、それがかえって彼らの持ち味であるゴシック的雰囲気(なんだこの表現)を倍増させています。
今回もやはり、喜怒哀楽のうちの「怒」と「哀」が柱となっており、エイミー嬢のテンションもブチ切れです。
しかし、やっぱり良い声してるなぁ。
これだけ歌えて、ライブでは結構派手なパフォーマンスもできてケツまで出せてしまうヴォーカルはなかなかいないんじゃないでしょうか?

と、ここまでベタボメな訳ですが、一個難点をあげておきましょう。
それは、曲の感じが似通っているという点、つまりアレンジ面ですね。
どの曲も単体で聴くと気にならないのですが、アルバムを通して聴くとそれが気になってしまいます。
取り敢えず、ギターのリフがもう少し色々やってくれると印象がガラリと変わりそうです。
別に、リンプのウェス・ボーランドばりの多彩さとか、エイリアンアントファームの人の珍妙さとかまでは求めませんが(ていうか、そうなったらブチ壊しですね 苦笑)。
このバンドはエイミー嬢の歌をいかにして活かすかが至上命題なので、難しいのかも知れませんね。
次回作までの間にギターが交替していなければ、この辺は何とかなるんじゃないかなぁという感じでしょうか。
とか思ったら、次はベースが抜けるそうです。
メンバーが安定しないのは不幸ですね。

ともあれ、まぁ前作が好きな人は安心して聴くことができるでしょう。
まだ聴いたことがない人は、是非一度試聴してみてください。

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