月曜日, 8月 14, 2006

ゲド

墓参り行った後に見てきました。

以下は別にネタばれを含んでいるわけではありませんが、観る前に変な先入観を持ちたくないという人は読まない方が良いですヨ。








結論。

大しておもんない。


退屈な移動の描写と、しゃべる二人組の描写が大半を占めるという代物で、先ず映像面が地味です。


話の筋の方は、原作を読んでいないのでなんともいえません。

ただ、一ついえるのは説教臭すぎですね。

一つのキーワードを繰り返し言うのはいいですが、あまりにも直球過ぎるので逆にさめます。

で、1番問題なのは、この映画って別にゲド戦記を原作にしなくても作れたんじゃないかと、原作を読んでいない私にすら感じさせる点です。

竜と人間が住み分けをしている世界が舞台である必要もないわけですし、もっと言ったら魔法すら必要じゃないですよね。

ハイタカなんかは最後までろくに魔法使いませんし。

話の構成は基本的に二人の人物の会話なわけですから、もっと言うとファンタジーである必要は欠片もないわけです。


オタク臭いことを言いますと、観ている間中ずっと、まるでエヴァのテレビ版25、26話のようだと感じていました。

あれは基本的に主人公の心象風景を永遠と描くという感じでしたが、やはり誰かの問いかけに主人公が答えるという形で展開していきます。

基本的にはこれとおんなじなんですね。

映像はエヴァほどアヴァンギャルドではありませんが(苦笑


細かいことを言い出せばキリがありません。

例えば、人物の動きが不自然であるという点。

描かれているキャラが、背景として描かれた大地を踏みしめておらず、何か全体的にフワフワした感じがします。

シーンのつながりの不自然さ、表現方法に関する疑問等、まぁオタク臭くなっていくのでこのあたりで止めにしておきますが、山ほど不満はあるわけです。


数冊分の分量があるものを原作にして100分程度の映画を作ろう!!

というのは、もう本当に止めたほうが良いかと思います。


監督の力量はこの際問いません。

初めてなんですから、失敗位するでしょう。

問題は、初めての人間にこの題材を与えた側にあるのではないでしょうか?

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3 件のコメント:

  1. オレも自分のブログでボロカスに書いたけど、
    ゲド戦記はほんまがっかりやったな@

    「ハイタカろくに魔法使ってない」はホンマやで。
    つーか「ゲド」の戦記やったの??
    って感じやね。

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  2. ていうか、ゲド見たんですね。
    (今さらですが)
    あんまり興味なしかと思ってました。。
    せめて本を読む前に見る方が
    ましかもしれませんね……。
    どんなんであれ一度は見てみたいなぁ。

    ていうか、
    「以下は読まない方がいい」ってやつ、
    ほんとに読まずにやめる人いるんですかね?
    あたしは絶対見てしまうなぁ(苦笑
    それが人の心理ってもんでしょー(笑

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  3. >でぐさん

    あれは誉めるとこないやろうなー(苦笑
    確かに別に「ゲド」の戦記ではなかったな。
    原作者を苦労して口説き落として作ったくせにこれかいと言いたい。
    ゲド戦記である必要性はこれっぽっちも感じなかったなぁ。

    >えもんさん

    いやー見たいのは見たかったんですよ。
    ただ、原作読んでからにするかどうかを迷ってただけで。
    で、昨日見に行った後、原作の1巻を読んでみたけど、普通に面白いファンタジーやった。
    原作読む前に見たほうがまだましに見れるかも(苦笑
    しかし、以下はネタばれ、とか書いても確かに見てしまうな。
    で、たいていの場合見んほうが良かったと後悔する(苦笑

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