水曜日, 7月 04, 2007

iPhone発売後...綺麗な携帯と諸々の虫

さて、ついに太平洋の向こう側ではついにiPhoneが発売された。

この週末の盛り上がり方たるやすさまじいものがあって、僕が普段から見ているモバイル系、ガジェット系のサイトは言うに及ばず、その他の全く関係なさそうなサイトまでもうiPhoneの話題一色で、正直食傷気味になるくらいだった。


さて、世間で話題になっているものには、どんなものであれ何というか色々と虫がつくものでして、iPhoneも例外ではありません。


その1:転売屋の横行。

要するに、人手を使って大量に買い占めて、それを供給不足のところで高値で売るという類の話。

近い例をあげると、PS3の発売当初も同じ現象が発生している。
PS3の場合、初期の供給量が追い付いていなかったという背景があって、買い逃し組が大量に発生したんですな。
しかも、このような事態が発売以前から予想されていたので、転売目的での購入がますますはびこるようになる。
で、結果どうなったかというと、ヤフオクなんかで転売屋たちがPS3を出品して、結構な騒ぎになったんですなぁ。
在庫がダブつき始めている今となっては信じられない話ですが、何か10万とか20万とかっていう尋常ではない入札価格になっていたように記憶してます(汗

当時それを眺めながら、金に糸目をつけない人はいるんだなぁ、とぼんやり思ったもんです。
(どれだけの取引が実際に成立したのかはち僕のあずかり知るところではないですが)


で、iPhoneに話を戻すと、今回の状態も上にあげたのとほとんど同じだといえる。

一番の違いは、iPhoneは国内で発売されていない、という点だが、このことがかえって状態を悪くしている。

普通の日本人がiPhoneを手に入れようと思ったら、自分でアメリカに行くか、アメリカの友人(いると仮定して)に代理購入を頼むか、オークションで落札するしか選択肢が存在してないんですな。

しかも、日本でも結構報道されたり、ネットで話題になったりで、そこそこ知名度がある。

これで転売屋が横行しない方が不思議というもの。

実際に、ヤフオクで「iPhone」と入れて検索してもらうとよくわかると思う。

本体の価格は600ドルだけど、ヤフオクでは大体10万円程度が最低ラインとなっているようだ(7月4日現在。7月1日には20万くらいの入札価格のものを見た)。

別に、どこで何を買おうが個人の勝手だと思うので言うことは特にないのだけど、ひとつだけ。

iPhoneはアクティベーションを行わないと単なる板切れでしかない。

どういうことかというと、iPhoneの購入は全米のAppleの各店舗で行うわけだけど、そこでは端末の販売のみが行われるわけです。

で、その後、購入者自身が米国の携帯事業社であるAT&Tと契約を行わなければならない(新規契約の場合)。

この際に、米国の社会保障番号が必須であるため、まぁ、日本に住んでいる日本人にはこの段階でかなりの難易度なわけです。

(詳しくはこちらをITmedia +D PC USER:米国在住でなくても可能か──「iPhone」のアクティベーション (2/2))

要するに、アメリカ人(もしくは米国の社会保障番号を持っている人)しかiPhoneをアクティベートできないということになる。

つまり何がいいたいかというと、ヤフオクで落札するなら、「新品未開封!!」とか言ってるやつではなくて、最低限「アクティベート済み」となっているものを選ばないと痛い目見るよ、ということです。

(ちなみに、このアクティベートを何とか回避する方法が模索されているようですが、正直微妙なラインなのは言うまでもありません。)

ちなみに、仮にアクティベート済みのものを買ったとしても、日本で携帯電話として使用することはできません。

そもそも通信方式が違うので、これはどうしたって無理です。

まぁ、ちょっと気になるなぁ、程度では手が出せる代物ではないのであります。


その2:便乗商法

これは別に悪い虫ではないけど、面白いので一応。

iPodなんかに顕著にみられるのが、サードパーティ製アクセサリの充実である。

(Appleが販売しているのではないもの。ケースとか)

iPodの周辺に巨大な市場が形成されているということになるんだけど、これと同じことが早速iPhoneでもおこり始めている。

こちらおば→iPhone:サードパーティ製アクセサリも出荷開始 - Engadget Japanese

僕は正直、この手のアクセサリには全く興味がないのでよくわからないんだけど、何とも商魂たくましいと感心させられる。


その3:spam業者

これは要するに、「アンケートに答えるだけで、抽選で100名様にiPhoneをプレゼント!!」という類の謳い文句でメールアドレスなんかを登録させ、spamメールを大量に送りつける手口。

詳細はこちら→ITmedia エンタープライズ:「無料iPhone」で釣るおとり販売サイトに注意

こちらも目敏いというか何というか、一周回って感心してしまう。

spamメール程度で済めばまだマシですが、中には自宅住所とか、クレジットカードの番号を入力させるものもあるようなので、洒落になりません。

世の中甘い話なんてそうそうないので、よっぽど信用できるところでない限り、個人情報を入力するなんてことは止めておけということですね。

というか、個人的にはそういう業者らしきものが大手を振って歩いているということが不思議でなりません。



まぁこのような感じで、発売数日でiPhoneの回りには諸々の虫がたかり始めている。

これがiPhoneの商品価値を下げるようなものではないけども、何というかすごいなぁとしか言いようがないように感じてしまう。

蛇足だが、日本でこれほどの熱狂と、周辺の市場の形成を見せた電話機能のついた端末ってあったかな?
DSとかはかなりすごかったけど、あれは携帯電話ではないもんね。


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